オルソケラトロジーとは
オルソケラトロジーとは、特殊な形状のコンタクトレンズにより角膜形状を変化させることで近視を矯正する治療法です。
就寝時にレンズを装用することにより近視が矯正され、日中は裸眼でよく見える状態となります。
近年では小児期における近視の進行を抑制する効果も注目されています。
オルソケラトロジーの仕組み
【レンズ装着前】
近視の場合、光が網膜より手前で焦点を結ぶため、像がぼやけて見えます
【つける】
特殊なカーブを持つレンズが角膜全面の形状を矯正し、光の焦点を網膜上に結びます
【はずす】
レンズをはずしても一定時間角膜形状が維持されるため、昼間は裸眼視力が改善します。
メリット
- 日中裸眼で過ごすことができる
- 治療を中止すれば元の状態に戻すことができる
- 外科的な手術を必要としない
- 近視の進行を抑制する効果が期待できる
デメリット
治療に向いている方
- 眼鏡やコンタクトレンズを装着せずに裸眼で生活をしたい方
- 激しいスポーツやマリンスポーツなどを裸眼で楽しみたい方
- レーシックなどの屈折矯正手術に抵抗のある方
- 近視の進行を抑えたいお子さま
治療に不向きな方
- 重度のドライアイがある方
- 妊娠中・授乳中の方
- 十分な睡眠時間（6時間以上）を確保することが難しい方
- レーシックなどの屈折矯正手術を受けたことがある方
- 定期的な通院が難しい方
治療の流れ
まずは一度受診し診察を受けていただき、眼の状態の確認や治療スケジュールの調整などを行います。
その後の流れは以下の通りです。
適応検査+お試しレンズ貸出
(貸出期間は約1週間となります)
↓
翌日または翌々日装用開始後定期検査
↓
本治療開始
治療用レンズお渡し・お試しレンズ返却
↓
定期検査
1週間後・1か月後・以降3か月毎
費用
適応検査費用 5,000円(税込)
お試し装用費用 5,000円(税込)
保証金 : 両眼 30,000円・片眼15,000円
(お試しレンズ返却時に返金します)
本治療費用
初年度
両眼160,000円(税込)(定期検査代込み)
片眼80,000円(税込)(定期検査代込み)
2年目以降
定期検査費用3,000円(税込)
レンズ再作成費用1枚40,000円(税込)
備考
- 別途レンズケア用品をご購入いただきます。
- 本治療開始後1か月未満での解約時は60,000円(片眼の場合は30,000円)返金します。
- オルソケラトロジーは自費診療となります。他の病気等の保険診療は別日での診察となります。
健康保険や医療費助成制度は適応されません。 - オルソケラトロジー治療は医療費控除の対象になります。ケア用品は医療費控除対象外です。
- 詳しくは下記のページをご参照ください。
オルソケラトロジー（角膜矯正療法）による近視治療に係る費用の医療費控除
よくあるご質問
質問1.誰でもオルソケラトロジーレンズを使用することはできますか？
すべての方にお使いいただけるわけではありません。
使用を始める前に適応検査で眼の健康状態、近視の度合い、角膜の形状などを検査し、使用の可否を判断します。
質問2.レンズの取り扱いは難しいですか？
基本的な取り扱い方法は通常のハードコンタクトレンズと同様です。
お手入れ方法などもご説明しますので、指示に従って正しく取り扱ってください。
質問3.矯正効果の持続時間はどのくらいですか？
効果については個人差がありますが、早い場合はレンズ装用数時間後から効果が現れます。
初期は夕方頃視力が低下することがありますが、装用を続けることにより視力が安定します。
質問4.痛みはありますか？
レンズに慣れるまでは装用感が気になることがあります。痛みや違和感が続く場合はご相談ください。
質問5.ケア用品は市販のものでも良いのですか？
当院で指定のオルソケラトロジーレンズ専用のものをご使用ください
質問6.副作用はありますか？
ソフトコンタクトレンズやハードコンタクトレンズと同様の障害が発生する可能性がありますので、
定期検査は必ず受けるようにしてください。
質問7.レンズに寿命はありますか？
通常のハードコンタクトレンズと同様に2～3年程度で交換する必要があります。
定期健診の際にスタッフがレンズのチェックをして状態をお伝えします。
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